2025年6月9日、衆議院議員会館にて、歯科口腔医療研究会が開催され、日衛連盟から澤会長、落合副理事長が参加しました。
冒頭、山田宏参議院議員より”新しい口腔の知識を持って政治の場で活用して欲しい”とこの研究会の主旨を述べられました。次に(公社)日本歯科医師会高橋英登会長のご挨拶があり、続いて日本歯科医師連盟村上恵一副会長のご挨拶がありました。また、加藤勝信財務大臣も途中駆けつけてくださり、ご挨拶いただきました。


本日の演題は、「噛み合わせは人生を変える」と題し、日本顎咬合学会顧問河原秀雄先生のご講演を拝聴いたしました。
歯科医師になって無歯科医村で経験されたこと、その経験から「患者さんが喜ぶ歯科を目指そう」と決意されて取り組んでこられた「噛める義歯」について、実例を挙げながらご講義くださいました。また、先生は若い人に発表する機会を設けるべきとのお考えから、先生の意思を受け継ぐ佐賀県佐賀市高森歯科医院 松本亜矢子先生と宮崎県えびの市 西田哲也先生の2名の先生をお連れになり、その取り組みも各先生方より発表がありました。

「噛む」ことの大切さが、先生方のお話や映像から直に伝わりとても説得力のある講義でした。演題の通り人生が変わった人々の様子に多くの参加者の目には光るものがありました。質疑応答では、こんなに素晴らしい取り組みが、全国に広がらないことの憤りにも似た質問がありましたが、医科歯科連携の難しさや、個々の先生方の認識、また、保険点数に至るまで様々な課題がある事がわかりました。また、様々な苦労をご経験されてきている河原先生の時折涙ぐみながらも力強くお話しくださる本気の思いが、温かく心に沁みる講演会でした。
日本顎咬合学会のホームページはこちら☞https://ago.ac/

歯科医療研究会のあと懇親会も開かれ、先生方のお話も直接伺えました。澤会長が歯科衛生士としての立場よりひと言ご挨拶する機会もいただけました。